鮨屋

土曜日は長い一日だった。

１次会は正午より披露宴。
２次会は幹事さんの、知合いのバーを貸し切り。
３次会は１０数名で、ボスのご馳走で鮨屋さん。
４次会は上司と２人で、近くの蕎麦屋さん。
さすがに昨日は、どこにも出掛けずにゴロゴロしていた。


ぇー、３次会の鮨屋さんの話。
他県からも披露宴に参加しており、まぁ折角だからお鮨をご馳走しようという話になった。

２次会に参加したメンバーがほぼ行く事に・・・。
んーと１２名がゾロゾロとお店に入るのもアレなので、先行して店のオヤジさんに話を通す必要がある。


そのお店はＬ字型のカウンターで、短い方で５席。
長い方で１０席ある。

長い方のカウンター奥には、女性の２組が座っていた。
カウンターの中ではオヤジさんと、３名の若い衆が忙しく動いている。

事情を話す。

オヤジさん「すぐに来れるなら、カウンターが丁度空いてるし構わない。」
　
港町の鮨屋のオヤジさんだ・・・。
見た目が普通に怖い。
orz

携帯を取り出し、さて「ＯＫ。」の連絡をとろうとしたら・・・。
誰とも繋がらない。

コールは鳴るが、誰も取らない。
・・・何故だ。
（；ﾟдﾟ）

カウンター奥の女性が、クスクスと笑う。
何？この雰囲気・・・。

何故に誰も出ない！？

ちょっと『おろおろ』してる所に、やっと他のメンバーが店に到着。
曰く「電波が悪い」。

ぇー。
（；´д｀）＝３

取り敢えず席に着いて、お茶かお酒を頼む。
「サバノミソニ」という暗号にも似た日本酒がある。

これが結構美味い。

以降、それぞれが食べたいのを適当に頼む。

握りでしゃこ、甘えび、煮あなご、あら、うに。
巻物で干瓢を頼んだ。

すでにお腹が膨れているので、脂っこいネタは避けたかった。
後はオヤジさんに、美味いネタを聞きながら握ってもらった。


ここのオヤジさん、見た目に寄らず結構かわいい。
曰く。
カニ「オヤっさん。一番イイ席ってどこですか？」
オヤジさん「そりゃおめぇー。おれの前の席が一番イイ席だ。」
（＊｀ω´）＝３

・・・確かに。（笑


オヤジさん「このうに食ってみろ。凄く甘いぞ。」
カニ「（ぅ～ん。普通だ・・・。）・・・甘い様な気もする。」
ごそごぞ・・・。（何かを取り出す。
オヤジさん「さとう水産ってとこの「うに」だ。甘いだろ？」
（＊￣ー￣）にやり。
手に持っていたのは「さとう水産」と書かれた雲丹のケース。

カニ「ダジャレかＹＯ！」
orz



カニ「オヤッさん、穴子お願いします。」
オヤジさん「ハイよ。」
暫くしたら・・・。

オヤジさん「ハイ、マンホールベイビーだ。」
カニ「？？？」
　（；ﾟдﾟ）・・・？

マンホール・・・、ベイビー？
完璧オヤジギャグでｋｔｋｒ。

（；　ω ）　　ﾟ　ﾟ　ポーン！




カニ「ところで、オヤっさん。客の前で握るのって怖くないですか？」
オヤジさん「・・・、そりゃおめぇー。凄くこぇーよ。」
（´－ω－｀）
一瞬真剣な空気が漂った。


もっと色々話をしたのだが、書き切れない。
イイ時間を過ごせたと思う。

見た目は怖いが、色んな意味で『濃い』オヤジさんだった。
握ってる姿は、やっぱ絵になるし格好イイね。
また食べに行くと思う。

１人で行くかは秘密だ。
（＊ﾟωﾟ）～♪